調査研究報告書
1989-プ6 種子島リゾート整備計画に関する調査研究報告書
カテゴリー:調査研究全般(TDD) 更新日:1989.07.16
東京への一極集中が進む現状の中で、種子島も他の多くの離島と同じように人口の流出と高齢化が進んでいる。本来の「島おこし」を実現するためには、島ごとの環境と資源を今一度詳しく見直すことによって新しい発展の可能性を見きわめ、大胆な発想に基づくビジョンを明らかにすることが求められている。本調査研究は、観光開発を柱とする大規模な振興策の可能性を探り、本格的なリゾートを形成するための土地利用の方針と様々な施設サービスの整備構想を総合的に提案することを目的としたものである。
①種子島の特性・優位性を活かした魅力ある個性的なものを計画すること②各地域が適切な役割分担のもと、相互に補完、連携できる交通通信網などの基盤整備を行うことにより、島全体を有機的に結びつけることを計画すること③種子島独自の産業文化の育成をはかりつつ、且つ近隣の南薩、屋久島、奄美、沖縄諸島との経済的、観光的交流を活発化し、相乗的発展が期待できる計画とすること④魅力と個性豊な地域を形成することにより、日本全国はもとより、地理的接近性や歴史的交流のあった東南アジアをはじめ海外諸国からの訪問客の増加を図ること、以上を種子島リゾート整備計画の基本方針として、各項目の内容の整合性を図りながら、整備計画を立案した。
<分科会長:田辺員人(東京家政学院大学教授)、
委員:16名
オブザーバー:2名、事務局:1名>