「《第292回 サロンドエナ》」開催のご案内

日時 平成18年12月20日(水)  17:30~20:00
場所 当協会 6階 CDE会議室
プログラム ● 講 演(17:30~19:00)
[テ ー マ] 地球温暖化対策の動向
-地球温暖化対策における市場メカニズム、特にクリーン開発メカニズム(CDM)の役割ー
[講  師] 平石 尹彦(ひらいし たかひこ) 殿
国立環境研究所地球環境研究センター運営委員会委員(非常勤)
地球環境戦略研究機関(IGES) 理事・上級コンサルタント(非常勤)
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)ビューロー委員
温室効果ガス・インベントリータスクフォース共同議長
大阪大学特任教授(非常勤) UNFCCC CGE委員、EGTT委員等
[講演趣旨]  京都議定書が2005年2月に発効し、地球温暖化対策の推進が緊急の課題となってきている。わが国は、2008年から5年間(第1約束期間)の温室効果ガスの平均排出量を1990年比で6%削減するよう義務づけられている。しかし、1990年以降の温室効果ガス排出量の増加により、その達成は厳しい状況におかれている。国際条約の目標達成のためには、温室効果ガス発生源における対策が基本であるが、わが国は既に限界的に削減費用が高くなっているため、市場メカニズムを活用した対策の検討が急務になっている。そのような状況の中で、CDM(クリーン開発メカニズム)事業として、フロン類の回収破壊、廃棄物処理メタンの回収、利用、化学工場からの亜酸化窒素の排出削減等の多くの事業が承認、実施されつつある。わが国も環境省や経済産業省を中心に、民間事業者に対するCDM事業実施のための支援なども積極的に行っている。今回の講演では、欧州、米国、ロシア、中国等の国際的な動向や国内の事例を踏まえながら、CDMを中心としたアジア等との政策的連携等について、本年11月に開催される第12回締約国会議(開催場所:ケニア ナイロビ)(COP12)の進展などを含め、第1約束期間後の取組みに関する基本的な考え方等についてご説明いただく。

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